陰陽という
2つの属性に物事を分けて考えるのが
東洋医学の自然哲学思想ですが、
二元論的に思考しつつ、
本質は一元論という矛盾を抱えています。

ここを柔軟に考えられるようになると
東洋医学も理解しやすくなります。

自然哲学の本質は非常にわかりにくく
かつ、なかなか本には載っていないし、
鍼灸の専門学校でも詳しく教えませんが、
治療をする上ではとても重要になります。

その基本を少しでもわかりやすく
私なりにお伝えさせていただきます。

陰陽互根

陰があれば陽があり、
陽があれば陰がある。
互いが存在することで己が成り立つ考え方。

どちらか1つということではなく、
たえず2つが存在している。

いわば共存という関係です。

陽というとポジティブ、
陰はネガティブというイメージですが、
言葉というものは対極にあることを表します。

陽も陰は良い悪いという関係ではなく、
対極を表す言葉として使用されるものであり、
常に存在するものなのです。

陰陽制約

提携律とも言われ、
どちらかに偏らないように抑制する関係で、
陰陽が互いにバランスをとるよう作用します。

陰虚すれば陽虚し、
陽虚すれば陰虚する。

陰実すれば陽実し、
陽実すれば陰実する。

という表現がされるように
どちらかが不足すると
もう一方も不足して、
過剰になるともう一方も過剰になります。

このバランスが崩れると
あらゆる病気が始まります。

陰陽消長

拮抗律とも言われ、
陰陽の量的な変化を表します。

リズム変化とも表現されます。

良いことが起これば、
そのあとは悪いことが起こる
バイオリズムを表しています。

経済も同じで
好景気が起こると不景気も起こる。

絶対に波があるのです。
悪いことは続かない。

良いことも続かないので、
いかに悪いことを抑えるか、
ということを考えことが重要になります。

陰虚すれば陽実し、
陽虚すれば陰実する。

陰実すれば陽虚し、
陽実すれば陰虚する。

季節が移り変わるように
すべてのことは必ず変化するのです。

陰陽転化

循環律とも言われ、
陰陽の質的な変化を表します。


陰陽の2つは
どちらかが過剰になると
性質が切り替わります。

冬至や夏至を表しています。

陽を日照時間と考えると良いでしょう。

夏至が1番長く、
夏至を過ぎると日照時間が短くなります。

冬至が1番短く、
冬至を過ぎると日照時間が長くなります。

陰極まれば、
無極を経て陽に転化する。


陽極まれば、
無極を経て陰に転化する。


陰陽消長のリズムで量が変化し、
極まると陰陽転化により質が変化するのです。

陰陽可分

交錯律とも言われ、
陰陽それぞれの中にも
様々な段階の陰陽があることを表します。


陰中の陽、陰中の陰、
陽中の陰、陽中の陽。


陽の中にも陰陽があり、
陰の中にも陰陽があり、
どこまでも陰陽の2つに分類することができ、
終わることがありません。

そして、1つに偏ることはないのです。

陰陽論を活用するには

この5つの法則をまとめたのが陰陽論です。

この5つの法則のうち
どのバランスが崩れているのか?
を日頃から意識してみてくださいね。

自然哲学は観察から始まります。


まずは暦から考えてみるとわかりやすいです。

暦がなんとなく理解できたら
そのあとに体の変化を考えてみましょう!


私たちの体は
自然の影響をとっても受けています。

ちょっとした変化にも耐えられるのが
私たちの体です。


その変化を楽しんで観察してみてくださいね!